(96)虹を見たいなら

 7月に入り、本格的な雨降りの季節となりました。

 「梅雨」は英語で rainy season と表しますが、日本語を加えて “tsuyu”, rainy season とすればより丁寧かもしれません。

 また、「梅」(= plum )にこだわれば plum rain season と表すこともできます。ただ、なぜ plum なのかを説明する必要が出てきますが。

 そして、梅雨と言えば「紫陽花(あじさい)」。英語で hydrangea(ハイドレンジア)と言います。語源はギリシア語で、hydro-(水)+ angea(小さな器)。hydrangea は「小さな水壺」といった意味の言葉です。

 英国は雨が多いことで知られています。我が国では「土砂降り」「にわか雨」「夕立」と様々な言葉がありますが、英国には「雨」を表す表現が50以上存在するとのこと。それにともない rain にまつわる言い回しが数多くあります。

 その一つ、一風変わったものに、” It’s raining cats and dogs. “「雨が激しく降っている」… cats and dogs「猫と犬」が登場するのが実にユーモラスですが、北欧の神話に由来するとか。

 また、よく知られた諺に ” It never rains but pours. “… 分かりやすい文に言い換えれば ” When it rains, it pours. “です。「なかなか降らないが、降れば土砂降り」で、不運はまとめて訪れるものという意味。日本語の「泣きっ面に蜂」「弱り目に祟り目」に相当する諺です。 pour は「注ぐ」ですが、「(雨が)バケツをひっくり返したように降る」という意味で用いられています。

 最後に名言を一つ。

  ” If you want a rainbow, you gotta put up with the rain. ”
 「虹が見たいなら、少しぐらいの雨は我慢しなくちゃね」

 米国の歌手で、カントリー・ミュージックの第一人者ドリー・パートン( Dolly Parton、1946年~)の言葉です。

大津幸一さん(石巻専修大人間学部教授)

【2017年7月11日(火)石巻かほく掲載】


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