チャンス(浜尾幸朗)

水紋

 石巻市の友好都市、山口県萩市から市民ら約40人が、川村孫兵衛像がある日和山公園を訪れると聞き、先日取材した。

 吉田松陰の足跡をたどる旅で、2016年4月に友好都市を結んだ石巻を選んだ。像を見学した一行は、仙台藩祖伊達政宗の命を受け北上川の改修を行った郷土の偉人の功績を再確認した。

 復興途上の街の姿を眺望した前萩市長の野村興児さん(72)は「萩市の知名度の高さは昔の話。高齢化率は40%と高く、これからのまちづくりは大変。石巻は震災で被災した街を新たに創り上げ、市勢を発展させるチャンスがある」と話した。

 世界遺産もあり、知名度は全国区だと思っていたので、正直驚いた。東京一極集中が進み、地方が衰退していく負の連鎖にさらされている苦悩が感じられた。

 萩市民のエールに応えるには、最大被災地が創造的復興を果たすこと。市民が未来に希望を持ち、住み続けたいと思う街を創り上げていくことに他ならない。

 国の財政的支援が確保される復興・創生期間(16~20年度)に復興を完結させ、世界に誇れる復興モデル都市として世界に発信することが必要だ。「ポスト復興」をどう描くか、石巻の強みとポテンシャルを生かした地方創生策が欠かせない。

 閉塞(へいそく)感が強い当今、立案に当たっては産学官民による英知の結集を求めたい。政治の迷走は国難だ。石巻モデルを定着させ、信頼される政治を確立させたい。

【2017年7月6日(木)石巻かほく掲載】


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