住みたい町(青山未来)

水紋

米国で住みたい町1位と言われるポートランド。名前を聞いたことがある程度の認識だった私が先日、ポートランド州立大の西芝雅美教授から、まちづくりについて話を聞く機会があり、納得した。

ポートランドは、米国の他の主要都市に比べ、住民参加が進んでいる地域。しかし、昔から盛んだったわけではない。市民参加が進んだ要因に、市民運動の成功体験を積み重ねてきた背景がある。

転機だったのが、1970年頃にあった「マウントフッド高速道路建設反対運動」など三つの反対運動。これらの住民運動が功を奏し、住民の意見が行政に反映された大きな出来事となった。

次に、挙げられるのが行政側の基盤づくりだ。ポートランドは何と、住民参加が法律で義務付けられているという。予算編成や土地利用計画など、さまざまなプロセスにおいて住民の意見がくみ上げられている。

ふと、「石巻に着いたとき、学生たちが『ポートランドに似てる』と言っていた」という西芝教授の言葉を思い出した。似た環境の石巻が魅力ある「住みたい町」となることはできるのか。

東日本大震災後、各地でまちづくりが進められているが、ワークショップに参加するのは顔なじみのメンバーであることが多くないだろうか。住民と行政、仕掛けるのがどちらにしろ、住民参加型の地域活性化戦略が求められる。

(青山未来)

【2017年6月29日(木)石巻かほく掲載】


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