ホヤとの遭遇(山家達也)

水紋

 ゴールデンウイークに蔵王町の実家に帰省し、スーパーマーケットに立ち寄った際、殻付きのホヤが販売されていた。数年前にはこの光景を仙南地域で見ることはなかったため、とても驚いた。

 しかし、私が店内にいた時間、ホヤを手に取る買い物客はいなかった。まだ仙南にはホヤを食べる文化が根付いていないのかなと感じた。

 私自身、ホヤと遭遇したのは昨年5月で「これはどうやって食べるのだろう。そして、どんな味がするのだろう」と興味を持ちながら手を出せなかった。

 先日、石巻市寄磯地区のホヤ漁師を取材した。「取れたてを海の水で洗ったものが一番おいしい」と収穫したてのホヤを一つ食べさせてもらった。しかし、山育ちの私には未知の食材。私には刺激が強すぎ、残してしまった。本当に申し訳ないと思う。その後、何回か再挑戦し、酢の物は食べられるようになった。

 県内で生産されるホヤは、東京電力福島第1原発事故の影響で一大消費地の韓国に輸出できず、国内だけでの販売では過剰供給になり値崩れを起こしてしまうため、焼却処分などを行い価格をコントロールしている。韓国に変わる新しい販路の開拓が必要だ。

 流通技術の進歩により、水産物は産地から遠い場所に販売できるようになった。私のような山育ちでもおいしくホヤを食べられる方法を見つけ情報を発信して、販路開拓を助けたい。

(山家達也)

【2017年5月23日(火)石巻かほく掲載】


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