資質(浜尾幸朗)

水紋

 この国は政治家の劣化がひどい。それは国民の政治不信に拍車を掛け、政治離れや「諦め」につながる。危機的状況を深刻に受け止め、政府や国会議員は襟を正す必要がある。

 選挙で首長や議員、知事を選ぶわれわれ国民にとって、政治家の資質は極めて重要である。疑問符がつく場合は選択しない方がいい。

 政治に向き合う人の資質とは何か。われわれは政治、選挙に無関心ではいられない。将来不安が懸念される視界不良な時代だからこそ、負託に値する人物なのかどうか、政治に関わるリーダーの資質を見極める目を持ちたい。

 東日本大震災から6年。被災地の復興は道半ばだ。「被災地の復興なくして日本の再生なし」と安倍晋三首相は語るが、その言葉が今、被災者の心に響かない。被災地から離れた所では、記憶や意識の風化が著しい。

 震災被害が大きかった石巻地方では、復興の加速と完遂が自治体の最大の使命。必要な事業予算の確保や課題解決に向けたトップの手腕は欠かせない。行政レベルの論理で解決できない課題は、政治の力が突破口となる。

 ともに市長選で圧勝した石巻市の亀山紘市長(74)の3期目、東松島市の渥美巌市長(69)の1期目がスタートした。両市長のリーダーシップと政策遂行力が試される。市政を担う将来世代の育成も求められる。

 「誰がなっても同じ」

 冷めた有権者意識を変えられるのは、未来に責任の持てる世代の立候補だろう。

(浜尾幸朗)

【2017年5月9日(火)石巻かほく掲載】


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