指導(横井里花)

水紋

 新年度がスタートした。期待と不安でいっぱいな人も多いのではないだろうか。中でも新社会人は「働く」という大きな責任を伴うようになる。

 私は今春で5年目だ。入社1年目の春を思い返すと、当時の編集局長は優しかった(らしい)が、私にとっては「怖い」以外の何者でもなかった。しかし、今にして思えば、指導は全て数年後の私のために言ってくれていたのだと思う。

 「『など』は使いすぎない。どうしても使うなら、『といった』という表現がある」「一文が長すぎると読み手が疲れる。読み返して『。』で区切れ」。記事の書き方のイロハ、表現一つにしても言葉は多様にあることなどを教えてもらった。

 中でも印象深い言葉がある。「社内にいても書ける原稿を書くな」。現場で見たことを分かりやすい言葉で表現し、読み手がイメージを浮かべられるようにする。来場者や主催者からコメントをもらうことも重要だ。一期一会で出合う声は記事に厚みを持たせてくれる。これらは基本中の基本だが、何よりも大切だ。

 新社会人の皆さんもきっと「早く仕事を覚えたい。でも思うようにいかない」などと、葛藤しながら頑張っていることだろう。

 私から伝えられることがあるとするなら、「上司から言われた言葉の意味を考え、反省を次に生かしてこつこつと進んでほしい」ということだ。受けた指導は数年後、必ず自分の糧になっているから。

(横井里花)

【2017年4月20日(木)石巻かほく掲載】


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