(84)お花見

 桜の開花とともに、いよいよ本格的な春の訪れとなりました。

 先日の「第6回石巻かほく復興写真展」で「復興特選」として選ばれたのが、「6年ぶりの夜桜公園」(武田 勍氏 石巻市)。日和山の桜の下で集う人々を遠景でとらえたものですが、いまだ震災の傷が癒えぬ中、桜を愛でるゆとりが人々に芽生えつつあるという、ささやかな「心の復興」を写した秀作と感じ入りました。

 一方、早くもアメリカから桜の便りが。

 首都ワシントンのポトマック川沿いの桜並木…1912年に東京市長の尾崎行雄から贈られた桜は、今では12種類で3700本を超える数に。日米友好のシンボルとして今も多くの人々に親しまれています。

 3月25日、毎年恒例の「全米桜祭り」( the National Cherry Blossom Festival )の開会式が行われました。期間中は日本の文化を紹介する催しやパレードなどで盛り上がります。

 「桜の木」は英語で cherry tree、「桜の花」は cherry blossoms(ブラッサムズ= flowers )。「満開の桜」は“ cherry blossoms in full bloom ”(ブルーム=開花、咲く)。

 アメリカのCNN放送などで、その桜並木を歩き写真撮影をする人々の様子が報じられますが、木の下で宴会のようなものはあまり見受けられません。我が国独特の慣習・文化かもしれません。

 「花を鑑賞する」という意味での「お花見」は、英語で cherry blossom viewing と言いますが、「宴」の方は難しい。あえて訳せば cherry blossom party でしょうか。風情がありませんね。また「夜桜」を表す英語も見つかりません。

 ohanami そして yozakura を英語に定着させましょうか?

大津幸一さん(石巻専修大人間学部教授)

【2017年4月18日(火)石巻かほく掲載】


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