公開討論会(桜井泉)

水紋

 「公約や理念など3人が同時に、同じテーマを話す機会は意外に少ない。比較をすると、投票の判断にもなり、選挙に対する関心にもつながる」

 任期満了に伴う東松島市長選(16日告示、23日投票)で、5日夜に東松島市コミュニティセンターであった立候補予定者による「市政公開討論会」(石巻青年会議所主催)。進行役を務めた東北大大学院情報科学研究科の河村和徳准教授は、討論会の意義をこう話した。

 3期目の阿部秀保市長(61)が今期限りで退き、12年ぶりの選挙となる市長選に対する有権者の関心は高く、告示が近づくにつれ、市内は熱気を帯びてきた。

 討論会では立候補を表明している、いずれも無所属で県議の渥美巌氏(69)=自民、民進、公明推薦=、ともに元市議の木村清一氏(67)、五野井敏夫氏(63)が、「復興政策の優先順」「産業再生」「東松島市の未来の環境」をテーマに、それぞれ持論を展開した。

 人柄の良さが伝わる渥美氏、ソフトな口調で語り掛ける木村氏、バイタリティーあふれる五野井氏と、話し方も三者三様で、興味深かった。

 ただ、出席した約200人の顔ぶれを見ると、それぞれの陣営の関係者や支持者らが大部分を占めたのは否めず、果たして一般有権者にまで3氏の熱い思いが届いたかと思うと疑問が残る。公開討論会での課題の一つでもある。

 今回の市長選のキーワードはある意味、阿部市長の継承か刷新か、組織対個人の戦いとも言われている。果たしてどのような結果となるのだろうか?

(桜井泉)

【2017年4月13日(木)石巻かほく掲載】


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