(83)地下鉄

 4月3日、サンクト・ペテルブルクで地下鉄爆破事件が発生。14人が犠牲となり、49人が現在も入院中であることが判明しました。

 このロシア第2の都市は、かつてペトログラード、ソビエト連邦時代はレニングラードと称され、英語圏ではセント・ピーターズバーグ( Saint Petersburg )と呼ばれています。プーシキン、ドストエフスキーなど多くの文化人が活動し、「エルミタージュ美術館」でも有名な古い都です。

 犠牲者は何の罪もない一般の人々…哀悼の意を表します。

 さて、「地下鉄」は英語で何と言うでしょう?

 東京や仙台の地下鉄、アメリカ映画の表示には subway(サブウェイ)と記してあります。sub- は「下」を意味します。つまり subway は直訳すると「道路の下」です。

 ただし、これがイギリスになると別な言葉になります。

 世界初の地下鉄が開業したのは、1863年のロンドン。“ Under-ground ”「アンダーグラウンド」と呼ばれました。「 under(下)+ ground(地面)」で「地下」という意味です。また、ロンドンの地下鉄は“ The Tube ”「チューブ」という愛称でも親しまれています。

 さらに、フランス語などでは metro(メトロ)。これは「中心都市」を意味するギリシア語 metropolis(メトロポリス)に由来する言葉です。

 日本で本格的な地下鉄が開業したのは、1927(昭和2)年、浅草駅と上野駅の区間。「サブウェイ」「アンダーグラウンド」ではなく「地下電気鉄道」という名称にし、やがて短く「地下鉄」に。

 「アンダーグラウンド」などというカタカナ語より「地下鉄」という我が大和言葉の方がスッキリしていていいですね。

大津幸一さん(石巻専修大人間学部教授)

【2017年4月11日(火)石巻かほく掲載】


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)