写真(横井里花)

水紋

 「写真には、いろいろな思いをよみがえらせてくれる力がある」

 16~19日に女川町まちなか交流館で開かれた「女川に恋して恋しちゃった写真展」。主催した実行委員会の加納純一郎委員長(66)が話した言葉だ。

 写真展では「女川」をテーマに公募した作品のほか、東日本大震災前の女川みなと祭りや海ぼたる、町並みなどを写した1枚が並んだ。

 写真展との共同企画で開かれた60歳以上の女性が対象のメモリアルフォトイベントでは、笑顔に出合った。おめかしして撮影してもらう女性たち。「普段はこんな化粧なんてしないから。着物も8年ぶり」。参加した女性の声は弾んでいた。

 写真はその瞬間、その時代を切り取り、未来に伝えることができる。女川は日々、東日本大震災の復興工事が進む。数年後にはこの風景もがらりと変わる。何年か後に「今」の女川の写真を見れば、記憶や思いがよみがえってくるだろう。写真が持つ力や意味を、改めて考えさせられた。

 帰宅後、アルバムや携帯電話のデータフォルダを開いてみた。旅行先で写した1枚、何げない日常の1枚。大学時代の写真もあった。「そうだ、撮ったなあ。楽しかったな」とほっこりした。

 仕事柄、毎日のように写真を撮るし、私生活で撮影することもしばしばある。その写真たちは振り返ったとき、思いがよみがえってくる大切な1枚になる。もっといろんな瞬間にレンズを向けてみよう。

(横井里花)

【2017年2月21日(火)石巻かほく掲載】


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