(76)グローバル

 地球温暖化などの環境問題、経済やテロとの戦いなど、もはや各国間のやりとりでは間に合わず、世界的規模で考えていかねばならない時代に…。

 そこで登場したのが「グローバリズム」( globalism )。「汎(はん)地球主義」という日本語訳が与えられています。特にビジネスにおいて、世界経済の一体化を図ろうとするのが「グローバル化=グローバリゼーション」( globalization )。現代のキイワードになっています。

 起源となっているのは「グローバル」( global )。「地球的な」という意味で、元の言葉は「グローブ」( globe )=「球体」。the globe で「地球」を表します。

 読者の皆さんは、中学時代、「地球は“ the earth ”、the を付けるのを忘れないように」さらに、「ザ・アースではなくジ・アースと発音しなさい」と教わった記憶がおありでしょう。

 この earth という言葉の本来の意味は「地」「土」です。電気の「アース」の記号は地面との接触を表したものですね。また、アメリカの作家パール・バックの名作「大地」(1931年)の原題は“ The Good Earth ”だし、映画化もされた海音寺潮五郎の歴史小説「天と地と」の英語訳は“ Heaven and Earth ”。

 つまり、「地球」を表す英語は二つあり、「地」の意味合いが強いのが the earth 、「球」を強調するのが the globe というわけです。

 一方、「ローカル」( local )の発想も大事です。

 “ Think globally, act locally. ”「地球規模で考え、足元から行動せよ」という標語。

 これは、若い世代の育成に尽力されている石巻の「耕人塾」の理念「世界に誇れる石巻を」にも通じるように思われます。

大津幸一さん(石巻専修大人間学部教授)

【2017年2月21日(火)石巻かほく掲載】


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