(74)アメリカ大統領就任 (下)

 就任するやいなや、ドナルド・トランプ氏は伝家の宝刀とも言える「大統領令」“Executive Order”を連発。自分の意にそわない役人をばっさりと切り捨て、「アメリカ第一主義」“America First”(アメリカ・ファースト)を掲げつつ、イスラム圏7カ国の人々や難民たちのアメリカ入国を一時禁止。国内外から反発を招き、その抗議デモの様子が連日報じられています。

 「トランプ」trump は、「切り札」という意味。まさに名前通りの所業と言えます。

 “Make America Great Again”(アメリカを再び偉大な国に)… こう繰り返す彼の目指すアメリカは、偉大ではなく「尊大な国」になりつつあるとの声が聞かれるようになりました。

 さて、政治はともかくとして、「英語屋さん」を自認する筆者などが興味を持つのは、デモに参加する人々が掲げるプラカードです。言葉のもじりですが、強烈なインパクトがあり、こめられた皮肉には感動すら覚えます。特に関心を引いた表現を紹介しましょう。

 まず、ある中年女性のプラカード、“We Shall Overcomb …”。

 1960年代に高まった公民権運動象徴するプロテストソング “We Shall Overcome”(ウィ・シャル・オーバーカム:邦題「勝利を我らに」)をもじったものです。overcomb は造語。comb(コウム)は「髪をとかす」という意味で、トランプ大統領のあの金ピカの前髪をなでつけてやりたい…

 また、10歳くらいの少年はこう記しています。

 If you build a wall, our generation will knock it down.
「あなたが壁を築くなら、僕の世代はそれを壊す!」

【2017年2月7日(火)石巻かほく掲載】


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