ダーツの輪(横井里花)

水紋

 11月中旬のある日、以前取材でお世話になった仮設河北三反走団地の高橋照雄自治会長(68)からダーツ教室が開かれると連絡をいただき、足を運んだ。

 教室は仙台市の市民グループ「広瀬川倶楽部(くらぶ)」が月1回開いているもの。順番に3投ずつ投じるが、時には得点が3倍になる狭いマスに当てたり、的の真ん中を射止めたりする住民もおり、大いに盛り上がった。

 住民が楽しむ様子を撮影しつつ眺めていると、「横井さんもやりましょうよ」と声を掛けていただいた。ダーツをやってみたことはあるが、ゲームセンターでほんの数回程度だ。広瀬川倶楽部の坂上満代表(70)に改めて持ち方を教わり、ゲームに参加させてもらった。的に命中すると、素直にうれしかった。

 得点を競い合うゲーム式だったが、勝敗が全てではないと感じた。「お~すごい。高得点だ」「惜しい!」「もう少し前で投げたらいいんでないか」。自分だけではなく仲間が投げる一投にも集中し、アドバイスを送ったり、歓声が上がったりした。ダーツの時間を全員が楽しんでいたのだ。

 腕を振って投げるのは運動になるし、得点を暗算することも頭の体操につながった。皆と交流することもできた。

 「新しい住宅に移っても皆さんを中心にダーツでコミュニティーをつくり、いずれ大会をやろうということになったらいい」と期待していた坂上さん。

 輪が広がり、そんなときがきたら、ぜひ取材したい。

(横井里花)

【2016年12月15日(木)石巻かほく掲載】


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