自助・共助・公助 (桜井泉)

水紋

 「検証を踏まえ、より迅速な対応と災害に対する備えを強化し、市民が安心、安全と感じられるまちづくりを図っていきたい」

 1日に開会した東松島市議会12月定例会。阿部秀保市長は行政報告の中で11月22日に発生した福島県沖地震に触れながら、さらなる意欲を示した。

 地震発生時、記者も早朝から行動を開始。午前7時の時点で100人と最も避難者が多い野蒜北部丘陵地区の野蒜ケ丘西部集会所に駆け付けた。

 東日本大震災を経験しているだけに市民の反応は素早かった。ある女性は「津波注意報が出た時点で高台避難を心掛け、一緒に働く外国人を含む十数人を連れてきた」と話した。

 他の沿岸市町に比べても東松島市の避難者数はダントツの多さ。「自分の命は自分の責任で守る」という自助の意識が徹底していた。

 共助の面でも目を見張るものがあった。集会所は28日が引き渡し予定だったため、使用可能だったのは電気などの一部。食糧は用意できなかったが、開所したばかりの野蒜市民センターが大型ガスコンロを使用し、温かい食事を提供。防災拠点として見事な連携プレーを発揮した。

 公助の面でも自主防災組織や市職員、地元市議らが現場で臨機応変に対応していた姿も見逃せない。まさに市が掲げる“自助・共助・公助”が結実したと言えるかもしれない。

 「災害は忘れた頃にやって来る」-。常にこうした姿勢で対応することが肝要だ。

(桜井泉)

【2016年12月6日(火)石巻かほく掲載】


コメント一覧

  1. 阿部善兵衞

    今晩は、石巻かほく毎日拝読しています。泉さんの水紋楽しみにしています、
    今後のご活躍を期待しております。初めて投稿しましたが、文字が小さいので、
    大丈夫でしょうか。

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