統合(青山未来)

水紋

 石巻市の大須小、中学校が来春、雄勝小中にそれぞれ統合される。「最後」と名が付く行事や、両校の子どもたちが交流する様子を取材していると、自分自身の中学校時代を思い出す。

 2008年、北上町にあった母校の相川中が北上中に編入された。長年にわたった統廃合問題も生徒数の減少や校舎の老朽化が決め手となった。木のぬくもりが感じられる校舎に愛着があり、少人数ならではのアットホームな雰囲気に心地よさを感じていただけに落胆したことを覚えている。

 確かに小規模校特有の問題は数多くある。部活動の種類が少なく、体育館やプールなどの施設も十分でなかったりする。勉強の面でも切磋琢磨(せっさたくま)しようという気持ちが湧かず、環境が決して良いとは言えなかった。

 母校がなくなった寂しさを感じつつも統合して「良かった」と思えることがあった。勉強に対する競争心が強くなったのはもちろん、設備が整っていたので授業での活動の幅が広がった上、互いに高め合える仲間とも出会うことができた。

 市教育委員会によると私が統合を経験した08年当時、市内には43小学校と23中学校あったが、東日本大震災などの影響で、17年には35小学校(休校1校含む)、19中学校と約2割も減るという。

 雄勝と大須両校の交流の様子を取材していると「楽しみ」という前向きな声をよく聞く。子どもたちにとってよりよい学びの場として、統合がプラスに働くと信じたい。

(青山未来)

【2016年10月25日(火)石巻かほく掲載】


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