心の余裕(横井里花)

水紋

 先日、あるスーパーで飲み物2本を手に持ち、会計の順番待ちをしていた。すると、私の前でかごを持って並んでいた女性が「あっ、お先にどうぞ。私たくさん買うから」。私を先に譲ってくれたのだ。

 かごの会計は時間がかかると気遣ってくれたのだろうか。とても驚いたが、温かな心配りにうれしくなった。

 張り詰めた状態の心だと、正直、人に気を配るのは難しい。ふと、そんなことを考えた。心にほんの少しの余裕があるかないかで、人との接し方や発する言葉に違いが表れるのではないか。思わずわが身を振り返った。

 仕事や家事をしていると、一日があっという間に過ぎる。「疲れたなあ」なんてぼやくこともあり、頭では分かっているつもりでも、なかなか思うように心にゆとりは生まれない。そんな慌ただしい毎日を理由に、周りを見られていないなんてことはないだろうか。

 「ありがとう」と感謝を伝えることだったり、ちょっとした思いやりだったり、そういった部分での心の余裕は失わないようにしたいもの。発想を転換したり、体を動かして発散したり、思い切ってなまけてみたりすれば、きっと気持ちにもゆとりが生まれるはずだ。たまには羽を伸ばしてリラックスし、頭と心を休ませることも大切だと感じた。

 しかし、朝にめっぽう弱く、毎日ばたばたと慌てる私。まず、起床時間に余裕を持つことから始めた方がいいかもしれない。

(横井里花)

【2016年10月13日(木)石巻かほく掲載】


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