○○弁(横井里花)

水紋

 「方言」と「訛(なま)り、イントネーション」には、地域ならではの趣がある。

 岩手県出身の私は東北地方の方言や訛り、いわゆる東北弁(岩手弁?)を聞いたり話したりしながら育った。親戚の家に行けば「よく来たなや。あがらい!」と出迎えられたし、私自身も日常で「早ぐ食べないとあめる(悪くなる)」などと使っていた。

 「ずいぶんおがったなや」
 「またほすてなごどかだって」
 「うっしょめ逆だど」-。

 そのまま読んでも、ちょっと違う。「しゃーねっちゃ」は「しゃー」と「ちゃ」のどちらにアクセントがくるかで「仕方ない」か「知らない」か変わるなど、独特のイントネーションがある。それがまた面白いところだ。

 先日、女川町教委生涯学習課の臨時職員佐々木真裕美さんが制作したかるたについて取材した。その一つが「女川弁」。東北地方ならどこでも通じる「東北弁」の中に、地域独特のまた違う方言もあるのだ。初めて聞いた方言もあり、新たな発見にとても興味が湧いた。と同時に、なんだか心がほっこりした。

 最近はこういった「○○弁」を使う機会も聞く機会も、少なくなってきているような気がする。でも、方言や訛りからは地域の土地柄が感じられるし、親しみも湧く。とても温かい言葉なのではないだろうか。

 大好きな東北弁。出身地の「岩手弁」も「女川弁」も、そして「石巻弁」も、大いに使っていきたい。

(横井里花)

【2016年5月3日(火)石巻かほく掲載】


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