「メグミノ駅」?(河北新報石巻総局・八木高寛)

水紋

 東松島市を中心に取材を進めていると、「来年には『メグミノ駅』ができる」という発言をあちこちで耳にする。

 東松島市にそんな名前の駅ができる予定はないが、言いたいことは分かる。同市に隣接する石巻市新蛇田南地区に来年3月完成するJR仙石線「石巻あゆみ野駅」のことだ。話し手は、同駅近くの住所で語感も似る石巻市「恵み野」地区と混同しているのだろう。

 新駅は、陸前赤井-蛇田間にできる。駅周辺には両市の東日本大震災の防災集団移転団地が立ち並び、駅が新しいまちに住む人の玄関口になることが期待される。

 そもそも震災前から新駅周辺は「区画整理が進まず、土地活用は長年の課題だった」(阿部秀保東松島市長)という開発が遅れたエリアだ。

 それに関係するかのように、陸前赤井-蛇田間(3.5キロ)は、東矢本-陸前赤井間(1.5キロ)と蛇田-陸前山下間(1キロ)に比べ長い。震災が契機になった新駅設置とはいえ、駅を活用するのは移転してきた人だけではないはずだ。

 駅名には「復興や新しい生活、未来への歩み」という思いが盛り込まれているという。新駅が移り住んだ人の交通を支えるだけでなく、従来のアクセスの不便さを解消し、地域にとって「恵みの駅」になれば良いと願っている。

(河北新報石巻総局・八木高寛)

【2015年12月1日(火)石巻かほく掲載】


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