近藤喜文展(久野義文)

水紋

 常にアンテナを張り巡らしていることが記者にとって大事。が、一つの情報に対して反応はさまざま。敏感に反応する記者がいれば、それほどでない記者もいる。それでいいと思っている。価値観や関心度はそれぞれ違うからだ。情報の共有も必要だが、みな同じ価値観では不気味だし、紙面が味気ないものになる。

 最近「おっ」と思ったのが石ノ森萬画館の企画展「この男がジブリを支えた。近藤喜文展」だった。メーンが「耳をすませば」だったことがアンテナに引っ掛かった。ジブリ・アニメの中でも一番好きな作品で、監督が近藤さんだった。

近藤喜文展

「近藤喜文展」のオープニング・セレモニーには県内外からファンらが詰めかけた=10月10日、石ノ森萬画館前

 「あのジブリが石巻に来る」。

 自分の中では大ニュースだった。取材にも力が入った。

 先日は東京・小金井市にあるスタジオジブリを訪ねた。イベント事業室の田中プロデューサーから貴重な話を聞くことができた。
「若い人の面倒見が良かった」
「いつも同じ服だった」
日本屈指のアニメーターと言われながら、47歳で他界した近藤さんの意外な面に触れる機会になった。

 これも一つの縁。アンテナを張ることから出会いも生まれる。それがまた記者の財産になる。

 ジブリの建物をカメラに収めていたら向こうから歩いてくる人物が目に入った。「えっ、宮崎駿監督?」。これはまた別の話である。

(久野義文)

【2015年11月26日(木)石巻かほく掲載】

◇スタジオジブリ「近藤喜文展」石ノ森萬画館第59回特別企画展
http://www.man-bow.com/manga/kikaku/59th/


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