本物を知る(斎藤大輝)

水紋

 昨年4月の入社以降、母校の石巻専修大で取材をする機会が多い。学生のNPO設立や「復興ボランティア学」の授業など、学内には若い後輩たちの元気が伝わるトピックがあふれている。

 2013年度に新設された人間学部では昨年11月から、市内の保育士などが大学に出向き、2年生を対象に授業を行う試みが始まった。

エコゴマを回す学生

授業で製作したエコゴマを回す学生=2014年12月10日、石巻専修大

 ことし5月に市内の保育所で行う保育実習への準備指導授業の一環で、伺った時は「教材研究」として、廃材を生かした保育教材作りがあった。

 この日の講師は井内保育所で働く4人の保育士ら。童歌に使用する、牛乳パックや割り箸などを用いた人形や、牛乳パックとペットボトルのふたを利用した「エコゴマ」などの作り方を、学生に丁寧に指導していた。

 牛乳パックを積み重ねた家や流木と松ぼっくりを利用したお飾りなど、保育士が自身で制作し実際に使用している保育教材も紹介。身近なものを利用する発想に学生らは感嘆の声を上げていた。

 東日本大震災以降、スポーツ選手などが石巻地方を訪れ、市民らと交流するイベントが増えている。間近で彼らの動きを見た参加者は、第一線で活躍する「本物」を知る。その姿を手本に実際に第一線まで登り詰め、「本物」になる人もいる。

 間近で保育士とふれあい、本物を知る学生たち。本物になる日を心待ちにしながら、かわいい後輩たちの頑張りを見守りたい。

(斎藤大輝)

【2015年2月26日(木)石巻かほく掲載】


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