ととけん(及川智子)

水紋

 石巻市で6月に初めて開催された「日本さかな検定(愛称・ととけん)」を取材した。年1回行われ、ことしで5回目になる。

 主催する日本さかな検定協会の担当者に話を聞いていたらだんだん興味が湧いてきた。

 問題は、全国で市場や料理人などを取材した情報を基に作成する。魚介類にまつわる話題は何でも設問になり得るので、常にアンテナを張っているという。確かに問題用紙を見せてもらうと、時事問題やことわざなど幅広い分野を網羅していた。

ととけん

魚に関する幅広い問題が出された「ととけん」の会場=石巻商工会議所

 核家族化が進み、全国的に地域の魚屋さんは少なくなってきている。魚の調理法や豆知識など、大人が子どもに教えたり地域の中で伝えたりしてきたことが、途絶えてしまわないようにする狙いがあるという。

 身近に海がある町で暮らしてきたが、自分は石巻で捕れる魚をどれぐらい知っているだろうと、ふと思った。

 「魚一つでいくらでも語ることができる」と説明する担当者は、時間さえ許せば本当に何時間も魚に関することを教えてくれそうだった。

 ウニ、サンマといった地域の魚介類をPRする祭りでは、東日本大震災の影響で別の場所に移り住んだ人らと地元で顔を合わせる機会をつくったり、古里の味を届けたりしたいという声も聞く。そうした思いをつなぐきっかけにもなる、魚にまつわる話題や変化をしっかり追い続けたい。

(及川智子)

【2014年7月3日(木)石巻かほく掲載】


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