後ろ姿(奥山優紀)

水紋

 東日本大震災で地震の被害を受け、再建工事が進められていた石巻市議会の議場が1月末に完成した。開会中の2月定例会から使用されている。

 市役所6階をリニューアルした議場は明るく、立派だ。震災前は傍聴席の傾斜が緩やかで議席が見えにくいといった指摘があり、再建に当たって議席を見下ろせるよう工夫したという。

 普段は市役所内にある記者室でメモを取りながら市議会の中継を見ているが、時折、議場に足を運ぶ。真新しい傍聴席から、議席を眺める。

 いろいろな議員がいる。居眠りしているように見える人、椅子にふんぞり返るように腰掛ける人。ラインマーカーがたくさん引かれ、読み込んだと思われる議案書を広げる人。休憩時間が終わってもなかなか戻って来ない人。メモを取る人、取らない人。後ろ姿からは、人柄や仕事ぶりも何となく見えてくる。

 2月定例会の会期は20日まで。任期満了に伴う市議選は5月18日告示、25日投票の日程で行われる。議員定数は現行の34から30に削減される。どのような選挙戦が展開されるのか。興味は尽きない。

 震災後の各種選挙戦では、どの候補者も「復興を加速させる」と訴えたが、具体策は乏しかった。市議選は最も身近な選挙。同じようにお題目を唱えるだけでは、有権者は納得しない。真正面を向いて、論戦を交わしてほしい。

(奥山優紀)

【2014年3月20日(木)石巻かほく掲載】


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