震災から3年(浜尾幸朗)

水紋

 東日本大震災から間もなく3年になるが、被災地の復興は道半ばだ。最大被災地の石巻市では復旧復興のスピードが遅く、被災者は住まいと生活の再建に苦慮している。

 震災で最愛の家族を亡くした遺族は悲しみから心が癒えることはないだろう。犠牲者の悔しい気持ちに応えるためには、生かされた人たちが未来に希望の持てる復興を果たしていくことである。

 被災地の復興が進まないのは、建設資材の高騰やマンパワー不足などが背景にあるが、政治の責任が大きい。復興交付金の適用期限は2015年度だが、国は期限延長を求める被災自治体の要請に答えていない。

 亀山紘市長は「国は15年度までの交付金の財源確保は心配ないと言うが、期限延長については一言もない。復興事業の査定も厳しい」と指摘する。

 16年度以降の復興予算確保は先行き不透明だ。政府は被災地に寄り添い、復興を加速させる姿勢を示してほしい。20年の東京五輪成功に軸足を置き、予算を投入していくことはそれだけ被災地に回る予算が減ると危惧している。

 衆院予算委員会では、集団的自衛権やNHK会長の発言問題などが取り上げられていた。国会議員は被災地の復興をどう考えているのか。

 政治の原点は弱者救済ではないか。今、被災地の自治体と被災者は見えないゴールに向かって走り続けている。

(浜尾幸朗)

【2014年2月27日(木)石巻かほく掲載】


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