お茶飲み話(伊藤浩)

水紋

 「ちょっと気の早い話ですがね、お客さんとねぶた祭りに出掛けるんですよ。バスで。もう予約しました」

 石巻市のある社長を訪ね、お茶飲みしていると、社長が声を弾ませた。

 「古里の祭りに社員を連れて行ったところ、感動した社員たちが『ぜひお客さんたちにも祭りを楽しんでもらいたい。何とかなりませんか』と話を持ち掛けてきた」という。

 感激屋の社長は「お客さんのことを思う(社員たちの)気持ちがうれしい」と即断。「お客さんあっての会社。いいお客さんに恵まれてきた。恩返しをしよう」と青森行きを決めた。

 さらに続けた。「(今春)予定のなかった新入社員2人を採用することにした」という。

 職場体験に来た高校生たちが「どうしても入社したい」とアピール。生徒たちの気持ち、就職担当教師の誠意も感じ、雇用することを決断した。

 「高校生たちはうちの社風などを気に入り、やる気を見せてくれた。前向きな姿勢が心強く、ぜひわが社で活躍してもらいたい、という気持ちになり、採用することにした」と笑顔を見せた。

 スポーツマンらしく常に気持ちが熱く、心意気を感じさせる。お会いするたびに元気をいただく。さあきょうも社長のところへ出掛けるか。お茶飲みに。取材にかこつけて。

(伊藤浩)

【2014年1月30日(木)石巻かほく掲載】


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