(37) 湊二小校舎/60年の歴史 来春で幕

湊二小校舎

来春に統合される湊二小。体育館の跡地にコスモスの花が咲いていた=10月


 石巻市大門町の湊二小は東日本大震災で津波被害を受け、校舎1階の窓や扉にベニヤ板が打ち付けられている。解体された体育館の跡地は一面のコスモス畑になっていた。岐阜県中津川市のボランティアらの協力で、児童や保護者も参加して種をまいたという。

 学校の周辺は多くの家々が姿を消した。跡地には人の背丈を超えるほどの草が茂っている。

 湊二小の仮設校舎は開北小の敷地内に建てられた。児童の多くは学区外から仮設校舎に通う。現在の児童数は90人余りで、震災前の半分以下に減った。開校は1954年。来春に湊小との統合が決まっており、約60年の歴史に幕を下ろす。

 初代の校舎は木造だった。ある卒業生は、木の床の匂いを懐かしむ。体育館は40年以上前、当時の児童の保護者らが数年がかりで資金を集め、建設にこぎ着けたという。

 震災直後、湊二小には約400人が避難し、空腹や寒さと闘いながら救助を待った。校舎には、児童や地域住民のさまざまな思いが染み込んでいる。

【2013年11月10日(日)石巻かほく掲載】

(文・写真:写真家 日下羊一・日下真理)

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