こぼれ話(及川智子)

水紋
 取材先で話を聞かせていただいた際、記事に組み込まれなかった部分にも個人的な興味を引かれることがある。

 以前、仮設住宅の入居者からの要望で石巻市内の仮設団地近くに横断歩道が設置された、という話を取材した。

横断歩道

仮設団地近くに設置された横断歩道。安全に渡れるように、街灯や待避所が設けられた=石巻市大森

 徒歩圏内にある小学校やコンビニに行くには、団地の目の前を走る県道を通る。県道は団地の反対側にしか歩道が無く、朝の通勤時間帯は特に交通量が多いという。

 警察署の方から設置の経緯を聞かせていただいた時に、横断歩道を設置するには、道路だけでなく周囲にもいろいろな工夫がされていることを教えてもらった。

 歩行者が安全に渡れるよう、夜間に横断歩道を照らす街灯設備が近くに取り付けられた。暗くても車から見えやすいように、白い塗料は光沢を含んだものが使われている。車が通りすぎるのを待つための待避所も設けられた。

 考えてみれば、路上にただ白い線を引けばいいというものでもないのは当然だが、横断歩道や道路について考えを巡らせたことが無かった私にとっては新鮮な話だった。

 先輩記者から「お茶のみ話も大切」と言われたことがある。時間をつくっていただき、話を聞かせてもらえる機会を大切にしたい。

(及川智子)

【2013年10月24日(木)石巻かほく掲載】


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