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■「こども基金」を開設
2011.06.15
東松島にデンマーク皇太子
支援継続を約束/
東日本大震災を機に東松島市と連携を強めるデンマークのフレデリック皇太子が14日、同市を訪れた。阿部秀保市長との会談では「デンマーク国民は被災地の復興を強く願っている」と述べ、支援継続を約束した。これまでに同国内の企業などの協力で募った義援金の合計額は1億円に達しており、同市は「東松島市デンマーク友好子ども基金」を開設して被災した保育所施設復旧などに活用する方針だ。

 フレデリック皇太子は大津波で壊滅的となった野蒜地区を視察した後、市災害対策本部を訪問。阿部市長や佐藤富夫議長らが出迎えた。

 会談で阿部市長は「デンマークからは社会の仕組みやエネルギー政策など学ぶべき点は多い。それを上手に取り入れながら一日も早い市の復興が友好の絆を強める」と感謝した。

 フレデリック皇太子は「津波は世界中を震撼(しんかん)させた。この場にいるのは、われわれも復興を支援したいからだ」と強調。その上で「甚大な災害にもかかわらず市民らが手を取り合って頑張る姿に感動した。がれき処理に膨大なエネルギーを必要とするが、今後も義援金を追加していく。将来への希望につなげてほしい」と力強い前進を願い、義援金2200万円や約2400足の靴といった物資も贈呈した。

 会談後は被災した浜市小や赤井南保育所を訪問。児童と一緒にパンと牛乳、デザートの簡易給食で会食するなど子どもたちと触れ合いを深めた。ひびき工業団地の仮設住宅も視察した。

 東松島市とデンマークの復旧・復興支援については、東北大の支援チームから支援に関心を寄せるデンマーク駐日大使を紹介された縁で始まった。駐日大使が3月30日に東松島市を直接訪問し「被災地の子どもたちのために」と1650万円の義援金を贈り交流が本格化した。

 デンマーク国内でも被災地支援の動きが活発化し、5月には海運企業が8100万円を贈るなど、友好関係を強めている。

【阿部市長に贈呈品目録を手渡すフレデリック皇太子(中央)=東松島市役所】
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