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■さくら野石巻店撤退へ
2008.01.11
売り上げ激減
蛇田の商業集積、シネコン移転
どうなる中心街活性/
 石巻市中心市街地の核店舗となってきた「さくら野百貨店石巻店」が撤退することが十日、分かった。同店を経営するさくら野東北(本社青森市)が関係者に伝えた。四月中までの営業で閉店する見通し。蛇田地区への郊外型大型店の相次ぐ進出や、併設していたシネマコンプレックス(複合型映画館)の移転で客足を奪われ、売り上げが激減していた。

 関係者によると、さくら野石巻店のピーク時の年間売り上げは約八十五億円だったが、その後半減。最近では、同店を支えてきた一階の食品売り場の売り上げが四割程度落ち込み、予想を超えるダウンが撤退を決断させたもようだ。

 さくら野石巻店は一九九六年三月、JR石巻駅前にオープン(当時の店名は「石巻ビブレ」)。通称「丸光」で親しまれ、同市中央二丁目にあった「ダックシティ石巻店」が前身だった。二〇〇二年十月に現在の店名になった。

 店舗面積一万四千五百九十二平方メートル、六階建て。正社員とパート従業員は合わせて約百二十人。食品、婦人・紳士・子供服などを取り扱ってきた。店内にはテナントの飲食店もあり、家族や友達同士で利用する人も多かった。

 店内にはシネコンも併設していたが、蛇田地区のイオン石巻ショッピングセンターのオープンに伴って移転し、〇七年一月で閉館した。

 同店は、郊外の大型店に足を向ける客が目立つ中で、専門性の高い商品をそろえ、地域に密着して業務を展開。〇六年二月から三月にかけては売り場をリニューアルした。高島屋グループのネットも活用し、石巻の商品を全国に発信するなど積極的な取り組みもしていた。

 石巻市の橋通りに開店した「丸光」時代から数えると約五十年、中心市街地のシンボルとして街のにぎわいに貢献してきた百貨店だった。「石巻駅前の顔」だっただけに、閉店後の空きビルの活用が経済界を含め、市民の大きな関心事になるのは間違いなさそう。市内には、石巻市役所新庁舎の移転先として、駅前地区を推す声もあることから、中心市街地活性化策と絡んで、「さくら野撤退」後の議論が急激に熱を帯びてきそうだ。

【今春にも閉店するさくら野石巻店】
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